2017 年 2 月 15 日

外羽根

こんにちは
靴スタッフ北村です。

今日からPOSCで作られている靴のデザインの分類を大まかな感じではありますが、説明していきたいなと思います。

第一回目は、外羽根です。

甲より上(外)の部分に、鳩目(紐を通す穴)のパーツ(羽根)が乗っかっている状態の紐靴をこう称します。

この靴のルーツは、ヨーロッパの戦争でとある軍人がこのスタイルで戦闘用のロングブーツを仕立てさせて使用したのが始まりです。
紐を緩めると羽根の部分が全開するので、着脱が比較的素早くできるうえに、フィット感の調節も容易にできる点が靴本来の要素として大変理にかない、以後狩猟用や屋外労働用など一般的にも広く浸透します。
そしてブーツだけでなく、短靴、つまり今日の一般的なシューズにも採り入れられ、今日に至ります。
鳩目部分の形状が競馬のゲートに似ているため、この形状の靴はイギリス・フランスなど主にヨーロッパ諸国ではダービーとかデルビィ(Derby) と呼ばれます。
アメリカでは、考案者の苗字を英語読みし、ブルーチャー、ブラッチャー(Blucher) と呼ばれる場合が多いようです。

外羽根はこうしたルーツから主にカジュアルな場面で履くことが望ましいと考えられます。
またフィット感の調節がしやすい点などから、よく歩く方やむくみやすい方におススメです。
オーダー靴をお考えの方は、ぜひ参考にしていただけたらなと思います。