こんにちは
靴スタッフ北村です
今日は靴のつま先のデザインについてのお話をしていきたいと思います。
このつま先のデザインは、以前お話しさせていただいた外羽根や内羽根といった大きなカテゴリーが決まってからの細部のパーツのお話です。
先ずはプレーントゥ

こちらは何の飾りもないシンプルなものですね。
ストレートチップ

こちらは真一文字に一本の線が入っています。
写真のように別のパーツが重なり合っています。この向きで見ていると帽子をかぶっているように見えるのでキャップトゥとも呼ばれています。
ウィングチップ

いっぱいある穴飾りとかは関係なくMの字になっているパーツのことです。
鳥が羽根を広げているような見た目からそう呼ばれています。日本の職人さんはこれを“おかめ(飾り)”と呼んだりもします。おかめ面の髪の生え際の形状に似ているからですね
Uチップ

これは呼んで字のごとく(上下逆ではありますが)アルファベットのUの字のような切り返しのパーツです。
その派生でVチップやYチップと呼ばれるものもあります。
ちなみにYチップ

定番のデザインでこれくらいです。
ちなみに以前の内羽根の回でお話しした成人男子なら内羽根の黒ストレートチップくらいは持っていないと――という靴は

こういうのです。冠婚葬祭のどの行事に履いてもマナー違反にならないデザインです。
今回は靴のつま先のデザインをお話しさせていただきました。
サンプル写真に紳士が多かっただけで、婦人靴でも同じです。オーダー靴をお作りする時に参考にしていただけたらと思います。